台風の季節ですね。空気が重く感じたり、天気アプリに“台風”の文字が並び始めたり——そんな時期こそ、落ち着いて「事前の15分準備」を始めましょう。まずはベランダや庭の飛びやすい物(物干し竿・植木鉢・簡易テーブル・看板・自転車など)を室内へ移動し、側溝・排水口のゴミを取り除き、窓と雨戸をしっかり施錠して養生(フィルムやテープ+カーテン)しておくと安心感がぐっと上がります。停電・断水に備え、懐中電灯と乾電池、モバイルバッテリー、飲料水と非常食(3日分目安)もこのタイミングで。
次に「情報の見える化」です。お住まいの地域のハザードマップで、自宅・職場・通学路のリスク(浸水・土砂・高潮)と避難先を確認し、家族で合流場所・連絡方法を決めておきましょう。危険エリアに該当する方は、自治体から警戒レベル4(避難指示)が出たら早めの避難が基本。移動が危険な場合は、自宅のより高い階への垂直避難という選択もあります(ただし崖地など土砂災害の恐れがある場所は避けてください)。台風が温帯低気圧に変わっても風雨が続くことは珍しくありません。気象庁や自治体の最新発表を、こまめにチェックする習慣づけが大切です。
地域の力は、最大の防災力です。町内会や企業、学校で「事前の側窓・集水ますの清掃」「独居・高齢世帯への声かけ」「LINE等での安否確認ルールづくり」「避難所設営や簡易トイレの練習」など、できることから動きましょう。企業の皆さまは、通勤ルートの冠水ポイントの共有や在宅勤務の切り替えサインの取り決めなど、BCP(事業継続)視点での連携が効果的です。
万一被害が出たときは、あわてずに「安全確保→片付け前に写真・動画で記録→自治体情報の確認」の順番で。家の外では感電・倒木・マンホール付近の段差に注意し、室内ではブレーカーやガスの状況を落ち着いて確認してください。記録は、後の手続や復旧のスピードに直結します。
ちょっとした豆知識もご紹介します。天気図に出る“進路予報円”は「台風の中心が入る可能性が高い範囲」を示しています(円が大きい=進路のブレが大きい)。海沿いや河口付近では、強い風と満潮が重なると高潮の危険が一気に高まります。最新の潮位・水位情報にも目を配りつつ、無理な外出は控えましょう。
最後に——合言葉は「台風前の15分」「警戒レベル4で判断」「地域で助け合う」。不二代理店は、地域のみなさまと一緒に“平時の準備”を応援します。ご家庭や職場でのチェックリスト化や、ハザードマップの読み合わせなど、お気軽にご相談ください。